着物も変化しています‼️
着物はサイズがなく、誰でも着られて
季節感もあまり関係なく
何十年も前のものでも着られると思っている方は
本当にたくさんいらっしゃいます😆
確かに、
絹は丈夫ですし、高級な素材ですから
戦前くらいまでは
日本人の体型も、生活様式も
何十年も変わらずにいたので
3代位は平気で引き継いでいけたのだと思います。
ですが、
戦後高度成長期を経て
日本は大きく変わりました!
以前はお洗濯やお風呂に入る事が
毎日ではない時代でしたから、
洗えない絹物で、時々お洗濯をするのでも
皆んながなんとも思わなかったのですが、
現代は毎日お風呂に入り、
お洗濯も洗濯機が簡単にしてくれるから
汗をかいたら着替えるという方も多いと思います。
だから、昔のままの洗えない絹物には
今年のような酷暑では
とても気持ちがモヤモヤします。
着物は仕方がないの‼️
と、
それで納得出来る方もいらっしゃいますが、
今の生活に慣れてる方は、
???が増えていきます😅
また、サイズもそうです。
戦後、欧米の食生活で
日本人の体型も大きく変化し、
現代のお若い方は手足の長さは
外国人並みに長いです✨
だから、お祖母様と身長が変わらなくても、
袖の長さが違い長襦袢が出てしまったり、
足が長いと腰の位置が高くなるから
着物の丈も短くなり、
おはしょりも短くなってしまいます。
その短い事も、
昔はそんなに気にしないものだったのです。
おさがりや使い回しが当たり前の時代は
多少短くても袖が出ていても
皆んながそんなものでした。
でも、今はとても豊かな時代で、
お洋服でも汚いお洋服や、
小さなお洋服を着ている人はほぼいませんよね?
着物も同じです。
豊かな時代だから、
生地もたっぷり使い、
着付けも綺麗に、おしゃれに着るのが
当たり前の時代となりました。
他にも季節感など、
昔は夏物は7・8月しか着ないものでしたので、
ほとんどの方が浴衣くらいですませられ、
夏物の絽のお着物は
特別なお出かけ着としての装いでした。
でも、現代は
4月頃から真夏日になる時代💦
初夏から真夏、晩夏まで
夏物の需要は高まるばかりです。
なので、昭和の時代までのお着物を
頂戴すると夏物がほぼない方がほとんどです。
生徒様を見ていても同じで、
冬物はたくさんあっても
夏物はほとんどお持ちではありません。
ざっと書くだけでも
昔と現代ではこれだけ違いがあります。
お洋服でも、
昔のスタイルが流行る時もありますが
全く同じではありませんよね?
生地が現代のもので使いやすかったり、
お洗濯がしやすかったり、
デザインも細かい所が変わっていたり
(例えば肩パッドが無かったり😅)
着物は形が変わらないから
延々と変わっていないと皆様
思っていらっしゃいますが、
同じです‼️
生地だって、
作り手の方々は日々研究し、
現代に合わせて新しくなっているし、
着やすくするために軽量化していたり
柄行きや、染料なども
どんどん変わっていっているのです!
先日も従姉妹から
昨年亡くなった叔母の着物で
見た目の綺麗なモノをもらってほしいと
いただいてきましたが…
広げてみると
中はシミがついていたり、
サイズは袖も短く、おはしょりも短いので
体型が変わらなかった叔母の着物でも
もう着る事は出来ません😢
袖は長襦袢がこんなに出ちゃう💦
直すには結構な費用がかかります。
ここも昔とは違うところ😵
昔は簡単な小針仕事は誰でも出来たのです!
だから袖くらい直すのは大した事はありません。
でも!
今の私達に直す事は出来ません💦
(もちろんやろうと思えば出来る方もいらっしゃいますが)
着物が日常着で無くなってから50年程が立ち
その50年が空白の時間となっていて、
皆様が知っている知識は
お祖母様から教えられてきた50年前の状態😵
その間着物を着続けていた方は
変化に対応しながら変わって来たはずですが、
その50年が空白だったお家の方は
50年前の知識と
現代の知識の違いを学ぶ必要があります✨
着付け教室ではもちろんテキストを使いながら
丁寧にお伝えしていきますが、
着付けを習わない方でも、
着物の知識についてセミナーを開催しておりますので
お気軽にお問い合わせ下さいませ❣️
0コメント